競馬共和国

日本中央競馬会(JRA)主催の重賞レース展望・回顧などをお届けします!

【ヴィクトリアマイル(G1)2019】5歳アエロリットは休養明けだが地元・関東圏での競馬は抜群の安定感を誇る

f:id:keiba2019-0505:20190506224842j:plain

 5月12日(日)の東京競馬場では春の古馬牝馬の女王を決めるヴィクトリアマイル(G1)が開催される。

 

今年、上位人気の1頭に支持されそうなのが5歳のアエロリット(美浦菊沢隆徳厩舎)。現在は14戦4勝2着5回と安定した成績を誇っている馬だ。アエロリットは3歳時に今回と同じコース、同じ距離でNHKマイルカップ(G1)を制している。

 

また、この他にも昨年の安田記念(G1)2着、3歳時のクイーンカップ2着など東京マイル戦は【1-2-0-1】と安定している。この他1400メートルの新馬戦1着、昨秋の毎日王冠(G2)1着の実績があり、東京競馬場での全成績は【3-2-0-1】である。アエロリットに関しては今回のコース、距離は大歓迎だろう。

 

唯一、懸念材料があるとすればローテーション。アエロリットの前走は年明け1月に米国で行われたペガサスWCT(G1)である。このレースで9着に敗れ、今回はそれ以来約3ヶ月半ぶりの競馬となる。

 

常識的に考えて理想のローテーションとはいえないだろう。ただし、アエロリットの場合は休み明けの成績が【1-3-0-0】。割と調教だけで仕上がりそうなタイプだけに、致命的なデメリットにもならないと感じる。

 

もちろん海外帰りということで多少の割引は必要だが、それでも今回のメンバーであれば上位争いできる可能性は十分にあるだろう。

 

この馬は桜花賞(G1)5着、秋華賞(G1)7着、マイルチャンピオンシップ(G1)12着、そして前述のペガサスWCT(G1)9着と、輸送を伴う競馬になると安定感に欠ける一面がある。長距離輸送を伴う競馬になると【0-0-0-4】、輸送がない競馬は【4-5-0-1】だ。

 

地元・関東圏なら牡馬相手のG1でも好走できるパフォーマンスを見せているだけに、今回の牝馬同士のレースなら久々のG1戴冠も十分期待できるはずだ。